山形の手仕事を通して自然の循環に触れる
~藁(わら)細工と蔓(つる)細工~
古くから山形県では、寒さの厳しい冬の農閑期、稲わらやぶどうのつるを使って丈夫な生活用具や農具、装飾品など、暮らしの道具を自分たちで作っていました。
山形で受け継がれる地域の自然循環について学びながら、温かい郷土料理もお楽しみ頂けます。
古くから稲作が盛んな山形。藁細工は人々にとって伝統的な手仕事でした。生活の知恵と機能性を兼ね備え、昨今では日本の伝統的なパッケージとして海外でも注目されています。長く受け継がれてきたその技を、工房ストローが受け継ぎ、現代社会にフィットする新たな道具として生み出しています。しおりや動物などのオーナメントなど、モダンなものを作ることも可能です。
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野生のアケビのつるや山ブドウの樹皮で編むつる細工は、町の代表的な民芸品として継承されてきました。伊藤さんは材料採取から自身で行い、木通蔓のカゴや小物入れ、山葡萄蔓のストラップなどを作成し舟形のお土産として販売しています。彼女の工房では、つる細工を通して、伝統的なくらしや食文化を体験頂けます。
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1979年山形県生まれ。SOFT ON DEMAND(株)のクリエィティブ部門を担当したのち、帰郷。2010年に始めた作り手と買い手がつながる「kitokitoMarche」は国土交通大臣表彰を受賞。また、山形県全体の工芸品のデザインと販路拡大の支援、新たに工芸にともなう体験を提供しており、その取り組みが2015年山形エクセレントデザイン 地域デザイン賞を受賞。ものを買うだけでなく、その背景にある素材・工程・人間味なども感じてもらい、もの作りの価値、地域の価値をあげることを理念としている。